売れっ子ハンドメイド作家が最初にぶつかる大きな壁を乗り越える方法

ハンドメイド作家として、ようやく作品が売れ始め、認知されるようになったとき、多くの人が感じる達成感。しかし、その先には思いもよらぬ「壁」が待ち受けていることをご存知でしょうか?

今回は、そんな売れっ子ハンドメイド作家さんが最初に直面する大きな課題と、その乗り越え方についてお話しします。副業からスタートし、2017年に独立して会社を立ち上げ、ハンドメイドの収入だけで生計を立ててきたわたしの実体験をもとに、長くハンドメイドビジネスを続けるための方法をお届けします。

「売れるようになったのに、なぜか苦しい」
「このままひとりで全部抱えていて本当に大丈夫?」

そんな不安を感じたことのある、軌道に乗り始めたハンドメイド作家さんにこそ読んでいただきたい内容です。ぜひ最後までご覧ください。

まずは「0→1」を達成しよう

「まだネットショップを開設していない」
「開設したけれど、なかなか売れない」


そんな方にこそ、ぜひ読んでいただきたいのがこの章です。すでにブランドが軌道に乗っている方は、ここは飛ばしてもらって構いません。

わたしは、ハンドメイド作家さん向けのハンドメイドビジネスアカデミーで物販スクールを運営しています。このスクールでは、6ヶ月間・全12回の講座を通じて、minne・Creema・BASEなどのネットショップをゼロから立ち上げる方法を学びます。

その後、さらに3ヶ月かけて「どうやって売るか」「どうやって認知を広げていくか」といった“販売の仕組み”を構築していくのです。

ネットショップ開設=ゴールではない

多くの初心者さんが、ネットショップを開いたら満足してしまいがち。でも、実はここがスタート地点です。最も重要なのは「どうやって売るか」ということなのです。

作った商品がなかなか売れない……というのはよくある話。まずはニーズを調べ、売れそうな商品を選ぶことが重要です。そして、売れる商品が見えてきたら、ブランド価値を高めるブランディングに取り組みましょう。

ハンドメイド作品は、価格を上げにくいという課題があります。とくに、お客さまのなかには「素人が作ったもの」というネガティブな印象を持っている人も少なくありません。

そんな不安を払拭するために有効なのが、ロゴやパッケージの作成です。これによりブランドの信頼感が高まり、「欲しい」と思ってもらいやすくなります。

また、商品の写真もとても重要です。「思わず欲しくなるような写真かどうか」が、購入に直結します。丁寧に撮影し、魅力が伝わるように工夫しましょう。

さらに、ネットショップではSEO対策も欠かせません。あなたの商品が、GoogleやYahoo!の検索で表示されるようにするには、キーワードの工夫やページ構成が必要です。わたしのスクールでは、このSEO対策だけで約60時間かけて学んでいきます。それほど重要な要素なのです。

そして、最後に取り組むのが「認知の拡大」です。どれだけ良い商品を作っても、知ってもらえなければ売れません。Instagramやホームページなど、SNSやインターネットを使った広報活動を地道に続けていく必要があります。

さらに、「全然売れないんです……」悩んでいる作家さんの多くが、「自分のショップにどれくらい人が来ているのか」を把握していません。ネットショップは、100人が見て1人買うと言われています。つまり、1%の確率です。毎日10〜12人しか見に来ていないのでは、売れなくて当然なのです。

そこで大切なのは「今、何人来ているのか」を数字で確認し、行動を10倍に増やすこと。わたしのスクールではこの分析と改善を3ヶ月間かけて徹底的に行います。日報を提出してもらいながら、毎日の数字をチェックし、改善する。この積み重ねが、売れるショップへとつながっていくのです。

これまでに委託販売や百貨店での催事を頑張ってきた作家さんも多いと思います。しかし、そうした場では販売手数料が高く、利益が手元に残りにくいという現実もあります。

だからこそ、わたしは「自分の直営ショップ」を持つことを強くおすすめしています。ネットショップであれば、手数料は必要最小限で済みますし、あなたのブランド価値も高めやすいのです。

今回は、わたしたちのスクールでの実績をご紹介します。先日、物販スクール第9期生が運用コースを終えました。受講前の全員の合計売上は、月間わずか2万9000円程度でしたが、9ヶ月後には72万4493円まで伸びたのです。なんと、2500%以上の成長です。

ネットショップで成功するためには、感覚や勢いだけではなく「数字に基づいた戦略」が必要です。あなたのブランドがもっと多くの人に届くよう、しっかりと基盤を整えていきましょう。

売れてからが勝負!作家を悩ませる「新たな壁」とは?

作品が売れ始めて、注文が入るようになると、多くのハンドメイド作家さんが次に直面するのが「タスクの激増」という壁です。制作、梱包、発送に追われ、気づけば 「売れたのにしんどい……」という悩みを抱える方は実はとても多いのです。

わたし自身も、駆け出しのころに「もう無理かも……」と思った瞬間がありました。業務が回らず、時間にも気持ちにも余裕がなくなってしまったのです。

商品が売れたら「うれしい!もっと稼がなきゃ!」と、つい無理をしてたくさんの注文を受けてしまいますよね。しかし、すべての工程を一人でこなすのは限界があります

その結果、「疲れた」「飽きた」「モチベが上がらない」などの理由で、せっかく軌道に乗っていた活動をやめてしまう作家さんも少なくありません。これはとてももったいないことです。

長く続けるためのカギは「仕組み化」にある!

わたしがハンドメイドブランドを12年以上続けられている理由。それは、「仕組み」と「体制」を整えたからです。

商品制作や発送など、全部を自分一人でやろうとしない。自分でなくてもできることは、他の人に任せるという考え方がとても大切です。

わたしはブランドを立ち上げた直後、大量の注文に対応しきれずパンクしてしまったことがありました。その経験をきっかけに「仕組み化」を真剣に考えはじめたのです。

わたしが最初に取り入れたのは「内職さん」の活用でした。ハローワークに求人を出し、在宅で製作してくれる方を募ったのです。応募してくださった方には、技術講習を行い、一定のクオリティで商品が作れるようになったら材料をお渡しして製作をお願いしました。

その結果、わたしは制作以外の業務に集中できるように。SNS運用や商品企画など、「作家」から「経営者」へと役割をシフトさせることができたのです。

自分が作らなくてもブランドは育つ

制作を人に任せられるようになると、時間に余裕が生まれます。その時間でブランドの方向性を考えたり、広告活動に力を入れたりと、オーナーとしての仕事に集中できるようになります。

わたしもそのおかげで、3年後にはハンドメイド物販のコンサルティングを始め、著書も出版するなど活動の幅を広げることができました。これは、「自分が手を動かさなくても仕事が回る仕組み」をつくったからこそ実現できたことなのです。

ハンドメイド作家さんは、ついすべてを自分でやろうとしてしまいがちです。でも、よく考えてみてください。大手企業は、商品開発、販売、梱包、発送などすべての業務を部署ごとに分担しています。

一方、あなたはネットショップの運営、商品の製作、写真撮影、SNS投稿、発送……すべてを一人で行っていませんか?これでは疲れてしまうのも当然です。だからこそ、大切なのは分業の意識と仕組み化です。

続けるためには「ビジネスの視点」が必要

ハンドメイド作家さんの多くは「職人気質」で、ビジネスの視点が抜けてしまいがちです。しかし、「売れ続けたい」「本業にしたい」と思うなら、作家から経営者へと意識を切り替えることがとても大切なのです。

仕組み化ができれば、モチベーションが落ちても、ブランドが止まることはありません。作家活動を長く続けるためにも、ぜひ“自分がいなくても回る体制を考えてみてくださいね。

「仕組み化」の具体的な方法とは?

「仕組み化」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、実はそんなに構える必要はありません。わたしが最初に手をつけたのは商品の製作を自分以外の人にお願いすることでした。

ブランド立ち上げ当初、まず何よりも大変だったのは「作ること」。そこで、誰でも同じクオリティで作れるデザインに商品を改良し、内職さんに製作をお願いするようにしました。

ハンドメイド作家さんのなかには、テクニカルな技法や職人技にこだわる方も多いですが、誰かに任せにくい商品はスケールが難しくなります。「1個あたりの単価を上げればいい」と思っても、ネットショップで販売する以上、価格の上限には限界があります。

わたしもかつては、天然石を使った繊細なアクセサリーを作っていましたが、同じクオリティを他人に再現してもらうのが難しく、思い切って作風を大きく変えました。結果、器用な方であれば再現可能なデザインの商品を開発し、製作の負担を分担できるようになったのです。

カスタマー対応と出荷業務はパートさんに任せる

製作の次に大変になってきたのが、「お客さま対応」と「出荷業務」です。ネットショップをやっていると、配送に関する問い合わせやカスタマイズの要望などのメッセージ対応が毎日のように発生します。これって、想像以上に時間がかかるのです。

さらに、内職さんから納品された商品の検品・梱包・発送作業も気がつけば大きな負担に。「これも自分じゃなくていいよね」と思い、パートスタッフを雇うことにしました。

ありがたいことに、元内職さんが「パートもやってみたい」と申し出てくださり、発送業務からスタートして慣れてきたら注文管理や簡単なカスタマイズ対応まで任せるようになりました。

マニュアルとリストで「誰でもできる状態」に整える

仕組み化を進めるうえで欠かせないのがマニュアルの整備です。作り方や手順を誰が見てもわかるようにしておくことで、クオリティを一定に保つことができます。

また、現在は誰がどの業務を担当しているか、進行状況がどうなっているかをエクセルでリスト化して管理しています。これは小さなチームでも非常に有効で、仕事の抜け漏れを防ぐことができます。

最初から外部の人に頼むのが不安なら、まずは家族など身近な人に手伝ってもらうのも良いスタートになります。「自分でなくてもいい作業」は、できるだけ他の人に任せていく意識を持つことが、長く活動を続けるためのポイントなのです。

売れるようになったら必要なのは「段階的な成長」

ハンドメイドビジネスが軌道に乗ってきたら、次にやるべきことは段階的に事業を成長させることです。

「疲れた」「飽きた」「モチベーションが続かない」といった理由で、せっかくうまくいき始めたビジネスを止めてしまうのは本当にもったいないこと。

そこで、事業を継続・拡大していくための成長ステップを3つのフェーズでお伝えします。

①すべてを自分でこなす「把握期」

最初は、製作・受注・出荷・お客さま対応まで、すべて自分でやる「把握期」です。これは、事業の基礎を学ぶ大切な期間。わたしが運営するスクールでも、9ヶ月のカリキュラムでこの段階からスタートします。

ただし、このフェーズで一番の課題は「モチベーションの維持」。やってもやらなくても誰にも怒られない環境だからこそ、自分との戦いになります。わたし自身も、最初の頃は「今日はやりたくないなぁ」なんて思う日も多くありました。

しかし、ここを乗り越えないと、次のステップには進めません。

②一部業務を人に任せる「移管期」

ある程度売れるようになってきたら、受注や出荷、制作などを外部に委託していく「移管期」に移りましょう。自分だけで抱えるのではなく、内職さんやパートさんに業務を移していくことで、作業に追われる日々から抜け出せます。

この段階になるべく早く進むことで、ビジネスが「自分だけのもの」から「チームで動く事業」に進化していきます。モチベーションの上下に影響されない体制を作ることができるのです。

③自分がいなくても回る「委任期」

最終ステージは、自分がいなくても事業がまわる「委任期」です。わたし自身が今まさに目指しているのがこのフェーズです。

スタッフがそれぞれの役割を持ち、社長であるわたしが直接手を動かさなくてもビジネスが回る状態。ここまで来ると、モチベーションがどうこうではなく、自然と仕事が前に進む仕組みが完成します。

環境を整えることがモチベーション維持のカギ

人間はどうしても飽きやすく、1つのことに集中し続けるのは難しいもの。だからこそ、情熱が冷める前に仕組みを整え、事業を加速させる必要があります。

売上を10倍、100倍に増やすことも不可能ではありません。それなのに「1個売れただけで満足する」のは本当にもったいないのです。

また、人に仕事をお願いすることには不安もありますよね。実際に、最初に雇ったスタッフがすぐ辞めてしまったり、思うように関係性が築けなかったこともありました。

「なめられたかも……」「辞め方に納得がいかない……」なんて経験もあります。でも、それでも人に任せることを諦めなかったからこそ、今の体制を築くことができました。

本当のゴールは「運営できる事業」に育てること

ハンドメイドで収入を得るだけで満足せず、事業として確立し、自分がいなくても回る状態を目指すことがハンドメイド作家としての本来のゴールです。

そのためには、

  • モチベーションに頼らず回る仕組みを作る
  • 一部を人に任せて負担を減らす
  • 組織として育てていく

これらを段階的に行うことが大切です。ビジネスは気合いが必要。でも、それを乗り越えた先に本当の目標達成が待っています。

まとめ

ハンドメイド作家として売れ始めたあなたにとって、本当の勝負はここからです。今回は、把握期→移管期→委任期という段階的な事業成長のステップをご紹介しました。

「職人気質だから……」「わたしには経営なんて……」そんな言い訳をしている場合ではありません。本気でハンドメイドを仕事にしたいなら、作家ではなく経営者としての視点が必要なのです。

もちろん、経営に慣れていない作家さんが多いのも事実です。だからこそ「利益が出る商品設計」「作業の仕組み化」「人に任せる勇気」が大切になってきます。この壁を越えるからこそ、長く続けられる事業に成長していくのです。

今まさに軌道に乗り始めた方は、ぜひ一歩踏み出して「移管期」へ進んでください。人の力を借りて、仕組みを整え、事業を会社のように育てていきましょう。

わたし自身も、12年間続けてこられたのは周囲の支えと仕組みがあったから。一人で全部やっていたら、とっくに潰れていたと思います。

あなたのビジネスも、きっと大きく育てられます。その第一歩が、「売れた後の課題」に真正面から向き合うこと。ぜひ今日から行動してみてくださいね。

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