あなたはどっち?稼げる作家・稼げない作家

ハンドメイド作家として活動していると、「どうすればもっと売れるんだろう?」と悩むことはありませんか?

稼げる作家さんと、なかなか売上につながらない作家さんには、実は、はっきりとした違いがあるのです。

作家歴13年、そしてこの5年間は多くの作家さんに向けて売れるためのコンサルを行ってきたわたしだからこそ気づいた「稼げる人の共通点」と「稼げない人の落とし穴」。

今回は、その違いをわかりやすくご紹介します。売上が伸び悩んでいるハンドメイド作家さんはぜひ最後までご覧ください。

稼げない作家さんに共通する特徴とは?

「技術が高ければ自然と売れる」「かわいい作品なら売れる」そう思っていませんか?わたし自身も作家として活動を始めたばかりのころはそう考えていました。

しかし、13年間ハンドメイドの世界に関わり、たくさんの作家さんと出会うなかで、はっきりと気づいたことがあります。それは、「技術がある=稼げる」ではない、ということ。

もちろん、技術は大切です。けれど、どれだけ丁寧に作られた素晴らしい作品でも、それを「売る力」がなければ、なかなか世の中には届きません。実際に稼いでいる作家さんは、技術と同じくらい、もしくはそれ以上に「売る力」を持っています。

一方で、まるで職人のように技術を極めている方でも、販売に対する意識が低いと、作品はなかなか売れません。わたしたちが「この商品いいな」と思って手に取るものの多くは、作り手の技術だけでなく、その裏でしっかりと販売戦略が考えられているのです。

つまり、「売る力」がなければ、どんなに素敵な作品でも稼ぐことは難しいのが、商売のリアルなのです。今回は、この「売る力」に焦点をあてながら、稼げない作家さんにありがちな3つの要因をご紹介します。

①自己満足の作品づくり

「売る力」がない作家さんに共通する大きな特徴のひとつが、“自己満足の作品づくり”にとどまっていること。自分が作りたいものだけを作って満足してしまい、お客さまのニーズや市場の動きを意識できていない作家さんが非常に多いのです。これでは、なかなか売上につながりません。

わたしは『ラシエスタ ホリデーショップ』というブランドを立ち上げて、今年で13年目になります。実は、10年以上も作家活動を続けている人はほんのわずか。多くの方が途中で活動を辞めてしまうなか、こうして続けてこられたのは、「売れる」ことでやりがいを感じられたからなんです。

「売れる」ことが、作家としてのスタートライン。売れるようになると、お客さまの反応が直接感じられて嬉しいですし、新しいアイデアもどんどん湧いてきます。

わたし自身、売れるようになった一番の転機は、「自己満足の作品づくり」をやめたことでした。「じゃあ今は、自分の作りたいものを我慢してるの?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。

ブランドの世界観は、今も自分の“好き”をベースにしています。海が大好きで、ダイビングやサーフィン、旅行先も南国ばかり。だからブランドも”海”をテーマにしたものなんです。そのなかで「自分の好き」と「お客さまが求めているもの」のバランスを考えて商品をつくるようにしています。

「海がテーマ」という世界観はそのままに、実際にお客さまがほしいと思う商品を展開していく。この視点が持てるようになってから、売上は一気に変わりました。それまでは0円の日も当たり前。しかし、お客さまのニーズに寄り添った商品を出すようにしてからは、月に数万円、そして急に20万円と売上が伸びていったのです。

「自分が作りたいものを作る」ではなく、「お客さまがほしいと思うものを、自分の世界観の中で届ける」。この意識こそが、売れる作家さんになるための第一歩なのです。

②気まぐれな投稿や出品

「もっと稼げるようになりたい」と思うなら、気まぐれな投稿や出品はやめましょう。とくにSNSの更新において、「気が向いたときに投稿する」というスタンスでは、なかなか成果につながりません。

気分にまかせて投稿していると、気づけば半年、10ヶ月と何も発信していなかった……なんてことにもなりかねません。それでは、お客さまの心にも届かないのです。

よくわたしが例えているのが、テレビドラマの放送スケジュールです。たとえば「毎週月曜の21時に放送」と決まっていれば、視聴者はその時間に予定を合わせてスタンバイできますよね。

なぜなら、テレビ局が必ずその時間に放送してくれるという「信頼」があるからです。もしテレビ局が「気が向いたときに放送します」と言ったらどうでしょうか?

ある週は月曜の夜、ある週は水曜の深夜3時……これでは視聴者もついていけませんし、次第に興味も薄れてしまいます。

これはSNS投稿や作品の出品でも同じこと。多くのハンドメイド作家さんが、ついこの“気まぐれ投稿”をしてしまいがちですが、これはお客さまとの信頼関係を築くうえで非常にもったいないことなのです。

SNSやブログなどの発信は、すべてお客さまに届けるために行っているもの。だからこそ、「この曜日のこの時間は新作が出る」「この時間帯によく更新される」など、習慣化することがとても大切です。

ファンづくりには、計画的な発信と出品の習慣化が欠かせません。あなたの発信を楽しみにしてくれるお客さまのためにも、しっかりスケジュールを立てて、定期的に情報を届けるよう心がけましょう。

③低価格での販売

「低価格でもたくさん売れば、きっと稼げるはず」そう考えてしまう方は多いかもしれません。しかし、ハンドメイド作家として本気で稼ぎたいなら、この考え方は見直す必要があります。

たしかに、ハンドメイド商品の価格にはある程度の上限があり、数十万円、数百万円で売れるような商品はなかなかありません。とはいえ、だからといって必要以上に安く設定してしまっては、十分な収入を得ることはできないのです。

わたしが運営するハンドメイド物販スクールでは、「最低でも5,000円以上の商品づくりを目指しましょう」とお伝えしています。その理由は、多くのスクール生が「副業から本業へ」「生活できるだけの収入を得たい」と真剣に取り組んでいるからです。

たとえば、

「パートで月5〜10万円稼いでいるから、それと同じくらい稼ぎたい」
「今の会社で月20〜30万円もらっているので、独立後もこの収入を目指したい」

 という方は少なくありません。

月に10万円以上稼ぐには単価設定が非常に重要になります。もし1商品100円で販売していたら、10万円稼ぐためには1,000個売らなければいけません。個人でそこまで大量に作り、販売するのは現実的ではありませんよね。

だからこそ、1つの商品にきちんと価値をつけて、5,000円以上で売れるように工夫することが必要なのです。そのために大切なのが、”商品そのものの魅力”に加えて、”見せ方”の工夫です。

たとえば、

  • ブランドのロゴをしっかり作る
  • 商品のパッケージにこだわる
  • 世界観を統一した写真やSNS投稿をする

こうした要素を整えることで、「ちゃんとしたお店らしさ」を感じられて、信頼感が生まれます。 「パケ買い」という言葉があるように、中身が同じでも、見た目が洗練されていれば少々高くても選ばれるのです。

逆に、素人っぽい印象が残っていると、それだけで価格を上げづらくなってしまいます。だからこそ、プロの作家として活動していくためには、「価格」だけでなく「見せ方」までしっかりと設計しましょう。

稼げるハンドメイド作家さんの特徴とは?

稼げる作家さんの特徴は、先ほどご紹介した稼げない作家さんの特徴とは、まさに真逆です。今回はそのなかでも特に大切な3つの要素をご紹介していきます。

①お客さまの需要を捉えている

ひとつ目の特徴は、「お客さまの需要を正しく捉えている」ということ。すでにお伝えしたように、自分が「作りたいもの」を優先してしまうと、なかなか売れないのが現実です。

これまで多くの作家さんにお会いしてきましたが、「お客さまが本当に求めているものは何か」を考えて商品を作っている方は、やはり結果を出しています。

たとえまだ実績が出ていなくても、ニーズをしっかり見極めて商品を企画している方は、「この方は本気で取り組めば、すぐに売れるようになるだろうな」と感じることが多いのです。

一方で、何年活動していても自分が作りたいものだけを作っている方は、残念ながら売上につながりにくい傾向があります。だからこそ、「自分のつくりたいもの」と「お客さまが求めるもの」の違いを理解し、“売れる商品”をつくる視点が欠かせません。

いくらあなたが情熱をもってつくった商品でも、それをほしいと思う人がいなければ、売れることはありません。たとえ100円でも決して売れません。一方で、「ほしい!」と思われる商品なら、10万円でも購入されるものです。

だからこそ大切なのは、「お客さまにとって需要があるかどうか」を基準に商品を考えること。つまり、逆算思考ができるかどうかです。

 実際に、スクール入会を希望される方にもまずここを確認しています。すでにニーズのある商品を展開されている方には、すぐに期待が持てます。 一方で、自分の「作りたい」という思いだけで活動されている方には「その考え方、変えられますか?」と事前に確認させていただいています。

なぜなら、この意識が変わらない限り、どれだけ努力しても結果につながらないからです。

もし今、「自分が作りたいもの」だけを作っている方がいれば、ぜひ一度立ち止まって、「お客さまは本当にそれをほしいと思っているか?」という視点で見直してみてくださいね。

②「売れた理由」を分析し、改善できる

わたしの運営している物販スクールでは、6ヶ月かけてminne・Creema・BASEといったネットショップを構築し、運用方法を学んでいくカリキュラムになっています。そのなかで、実際に商品を販売するステップには3ヶ月ほどしっかり時間をかけています。

まず最初の目標は、「商品を1つ売ること」です。 「たった1個?」と思う方もいるかもしれません。でも実は、この1個が売れるという経験がとても大きな意味を持つのです。

1つ売れる方法がわかれば、そのやり方を繰り返すことで10個、100個と売っていけるようになるからです。逆に言えば、1回も売れた経験がないまま感覚だけで出品し続けて、「ハンドメイドって売れない」とあきらめてしまう方がとても多いのが現状です。

大切なのは、「なぜ売れたのか?」という理由をしっかりと分析し、それを再現できる状態にすること。1回の成功を、同じ手順で10回、100回と繰り返すことで、安定して売れる作家さんになっていけるのです。

たくさんの作家さんをサポートしてきて感じるのは、「再現性のある売り方」ができる人が、長く安定して稼げるようになるということ。だからこそ、売れた後にきちんと分析する力は、作家活動において本当に欠かせません。

そして気をつけてほしいのが、「なんとなく売れた」で終わらせてしまうこと。

「先月はけっこう売れたのに、今月は全然売れなかった」

 この原因を曖昧なまま放置してしまっていては、継続的に売れ続けることはできません。たまたま売れた“まぐれ”では、お店としての成長は見込めないのです。

「なぜ売れたのか?」
「なぜ今回は売れなかったのか?」

この部分をきちんと見直し、改善しながら再現していく。このサイクルを回していけることが、安定的に稼ぐ作家さんへの第一歩です。

わたしのスクールでは、この「売れた理由の分析」と「再現できる仕組みづくり」について、運用コースで3ヶ月かけて丁寧に学んでもらっています。

商品が売れたときはその理由を深掘りして、次に活かす力を身につけていきましょう。

③「ブランドオーナー」という自覚がある

ハンドメイド作家として本気で稼ぎたいなら、「ブランドのオーナーである」という自覚を持つことがとても大切です。

多くのハンドメイド作家さんは、趣味からスタートしている方がほとんど。わたし自身も、副業から始めた一人でした。しかし、商品を販売してお金をいただく以上、それはもう立派なビジネスなのです。

たとえば、わたしたちが普段お洋服や雑貨、食器などをお店で買うときのように、ハンドメイド作品を販売することも同じ「物を売る仕事」です。つまり、小売業の一員としてブランドを運営しているという意識を持つことが重要なんです。

わたし自身、最初はアクセサリーだけでなく、絵付けした食器や革小物、さらには靴まで幅広く販売してみたいと思っていました。それは、自分が大好きだった「ファティマモロッコ」というブランドに憧れたことがきっかけです。

伝統的なモロッコ雑貨をモダンにアレンジしたそのブランドは、デザインもストーリーもとても魅力的で、わたしもいつか自分の手で世界とつながるブランドを作りたいと思ったのです。

その夢の第一歩として、自分のブランドを立ち上げ、商品を作り、販売を始めました。最初から本気でビジネスとしてやっていく覚悟があったのです。

実際にやってみて分かったのは、小売業は想像以上にタフな世界だということ。いまわたしはこの仕事を始めて約13年になりますが、さまざまな小売ビジネスの経営者と関わるなかで、仕入れや在庫管理、利益の確保といった現実の大変さを実感しています。

楽天市場などで活躍しているショップオーナーのなかには、何千万円単位で仕入れをしている人もいますし、年商1億円以上という人もいます。しかし、売上が高くても、利益は意外と薄いのがこの業界の特徴。

高級車に乗って、タワーマンションに住んで……というような華やかな生活をしている人は、小売業ではあまり見かけません。だからこそ、ハンドメイド作家として成功するには、「好きだからやる」だけではなく、「経営者としての意識」が必要なのです。

もちろん、ハンドメイドにはお金では得られない喜びがあります。自分のデザインした商品が、お客さまに選ばれて購入していただける。その瞬間は何にも代えがたい、自己肯定感がグッと上がる瞬間です。

しかし、「お金持ちになれるか?」と聞かれたら、決して簡単な道ではありません。だからこそ、この仕事に本気で取り組む覚悟があるかどうかが、とても大切なんです。

しっかりスケジュールを立て、商品や発信の計画をしっかり行いながらブランドを育てていく。それが「ブランドオーナー」としての責任であり、成功するための土台なのです。

この意識と覚悟を持てた人は、結果を出せます。あなたもぜひ「ブランドのオーナー」としての意識を高め、本気で取り組んでくださいね。

まとめ

この記事では、わたしの経験をもとに稼げるハンドメイド作家とそうでない作家の違いについてお伝えしました。

「とにかく早く稼ぎたい」という人にとっては厳しい道かもしれませんが、覚悟を持って挑戦したい人にとっては、やりがいのある世界です。この記事が、ハンドメイドで生きていく覚悟を見つめ直すきっかけになれば幸いです。

ブランド設計やロゴ・パッケージなど、より実践的な内容を学びたい方は、わたしの著書『ネットで売れるハンドメイド副業で月10万円稼ぐ本』をぜひご覧ください。

そして、わたしのもとでもっと実践的に学びたい方には物販スクールをご案内しています。こちらは年に3回ほどの募集となっておりますので、ご興味のある方はお気軽にご相談ください。あなたらしいブランドづくりを、全力でサポートいたします。

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