
売れないハンドメイド作家の3つの原因と解決方法のヒント

ハンドメイド作家の皆さんから最も多く寄せられる相談。それは、「どうやって売ればいいのか分からない」というお悩みです。
「売上を伸ばしたい」「毎月どのくらい売れるようになりたいか目標はあるけれど、具体的な方法が分からない」そんなご相談を日々いただいています。しかし、売り方が分からなければ、当然売上も伸びませんよね。
そこで今回は、「ハンドメイド作品が売れない3つの原因と解決方法のヒント」についてお話します。 「なぜ売れないのか?」と悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
1. 売り方が分からない
ハンドメイド作家の多くは、ものづくりが大好きです。わたし自身もそうでした。子どもの頃から絵を描くことや手を動かして何かを作るのが好きで、大学も東京芸術大学に進学し、社会人になってからもデザイナーとして働いていました。ずっと「作ること」に夢中だったのです。
ところが、多くの作家さんは「作ること」に熱中するあまり、「売ること」に意識を向けるのを忘れがちです。作品が完成したら満足してしまい、その先の販売戦略を考えていない方が非常に多いのです。しかし、ハンドメイドを仕事にするためには、何よりも「宣伝」が重要です。
売れない理由の一つは、圧倒的に宣伝不足
イベントの準備に追われ、前日まで徹夜して作品を仕上げる。でも、いざ出店の日になってから慌ててSNSに「今日、○○で出店しています!」と投稿するだけ。これでは、お客さまが来るわけがありません。なぜなら、そのイベントにあなたが出ることを、誰も知らないからです。
知られていないものは、買ってもらえません。だからこそ、作家として最も意識すべきことは「認知度を上げること」です。これを理解するために、マーケティングファネルという考え方を知っておきましょう。
マーケティングファネルとは?
マーケティングファネルとは、お客さまが商品を購入するまでの流れを示すものです。逆三角形のような形をしており、上から順に次の4つの段階があります。
- 認知(あなたのブランドを知ってもらう)
- 興味・関心(「可愛い!」と思ってもらう)
- 比較・検討(他の商品と比べる)
- 購入(「やっぱりこれが欲しい」と決めてもらう)
この流れの中で最も大事なのが、「認知」の部分です。ここがなければ、そもそもあなたの作品の存在を知ってもらうことができません。
SNSは毎日投稿するべき?
「SNSって毎日投稿したほうがいいですか?」という質問をよくいただきますが、答えは 「YES!」 です。まだ誰にも知られていないブランドが、週に1回しか投稿しなかったら、いつまで経っても認知されません。だからこそ、最初は毎日投稿するくらいの意識で、積極的に発信しましょう。
無料でできる宣伝ツールとして、X(旧Twitter)、Instagram、TikTok などがあります。これらを活用して、日頃から「認知活動」をコツコツ続けることが大切です。お客さまに「この作家さん、気になるな」「この作品、いつか買いたいな」と思ってもらえるように、投稿を続けましょう。
宣伝を怠らないことが成功の鍵
ハンドメイド作家として成功するには、単に「いい作品を作る」だけでは不十分です。「売ること」も意識しなければなりません。「売れない=作品が悪い」ではなく、「売れていない=知られていない」 というケースがほとんどです。
もう一度、問いかけます。
あなたはしっかり宣伝していますか?
宣伝を怠らず、日々の発信を積み重ねることで、あなたの作品がより多くの人に届くようになります。まずは、今日からできることを始めてみましょう。
2. 写真のクオリティが低い
売るための基本として、「認知を取る」「宣伝をする」ことが大切ですが、もう一つ重要なのが写真のクオリティです。
せっかくSNSやネットショップで発信しても、写真のクオリティが低いと、せっかくの作品の魅力が伝わらず、購入や来店につながりません。
特に今の時代、SNS上では写真や動画のクオリティが高い人たちがたくさんいるため、素人感のある写真では埋もれてしまい、選ばれにくくなってしまいます。だからこそ、最低限「商品が魅力的に見える写真」を撮れるようになることが大切です。
ただし、プロのカメラマンになる必要はありません。基本的な構図や見せ方のポイントを押さえるだけで、写真の印象は大きく変わります。
写真の構図を工夫する
ハンドメイド作品を魅力的に見せるために、まず覚えておきたいのが「三角構図」と「ハの字構図」です。
1. 三角構図
三角構図とは、商品を並べるときに三角形を意識して配置する方法です。
たとえば、次のようなアイテムを並べるとします。
- 商品(メイン)
- 小物(例:造花、洋書、フォトフレーム)
- アクセントアイテム(例:お皿、布地)
この3つを三角形のバランスで配置することで、目線の流れが自然になり、見栄えの良い写真になります。2つだけだとバランスが取りにくく、画面が寂しくなってしまうので、必ず3つのアイテムを組み合わせてレイアウトしましょう。
100円ショップ(特にSeria)には、オシャレな小物が豊富にあるので、撮影用の小物として活用するのもおすすめです。
2. ハの字構図
次に、取り入れたいのが「ハの字構図」です。商品や小物を配置するときに、まっすぐに並べるのではなく、少しハの字になるように角度をつけると、動きが出てこなれた雰囲気になります。
例えば、
- 本をまっすぐではなく少し斜めに置く
- フォトフレームを少し傾ける
- 小物を手前と奥で高さを変える
このように配置することで、写真に奥行きが生まれ、より魅力的な雰囲気を演出できます。
ブランドの世界観を意識する
写真のクオリティを上げるためには、構図だけでなくブランドの世界観を統一することも大切です。
- 色の統一感(小道具や背景の色をブランドに合わせる)
- 素材感(ナチュラル系なら木製小物、モダン系ならシンプルな小物を)
- テイスト(かわいい・かっこいい・和風・洋風など、世界観を決める)
例えば、ナチュラルで可愛らしい雰囲気を目指すなら、ベージュやパステルカラーを基調にした小物を選ぶと統一感が出ます。一方、シックで高級感を出したいなら、黒やゴールドを取り入れると雰囲気が引き締まります。
写真のクオリティが低いと、作品の魅力が伝わらず、認知されても選ばれにくくなります。
- 写真の構図を工夫する(三角構図・ハの字構図を意識する)
- 小物や背景にもこだわる(ブランドの世界観を統一する)
これらを意識して、今日から写真のクオリティを見直してみましょう。
3.商品が埋もれている
最後にお伝えするのは、「商品が埋もれてしまう」という課題についてです。
わたしのハンドメイド物販スクールに興味を持ち、入会を希望される作家さんの多くが、すでにネットショップを運営しているにも関わらず、思うように売上が伸びていません。その原因の一つが、「商品の埋もれ」です。
ネットショップはただ開設すればいいというわけではなく、適切な対策を取らなければ、検索結果の中で埋もれてしまい、誰の目にも留まらない状態になってしまうのです。
この問題を解決するためには、「SEO対策(検索エンジン最適化)」を理解し、実践することが必要です。SEO対策を知らずにオンライン販売を続けることは、最初から不利な状況で戦うようなもの。そうならないために、SEO対策の重要性とその方法をお伝えしていきます。
SEO対策とは?
SEO(Search Engine Optimization)とは、検索エンジンで自分の商品やショップが上位に表示されるように最適化する施策のことです。
例えば、「イヤーカフ」を販売する場合、Googleなどの検索エンジンで「イヤーカフ」と検索する人は多くいます。しかし、検索結果には無数の商品が並び、上位に表示されるものほど多くの人の目に触れ、購入されやすくなります。
一方で、検索結果の10ページ目や14ページ目に表示されても、そこまでスクロールして探す人はほとんどいません。多くのお客さまは検索結果の上位にある商品を購入するため、検索順位を上げることが非常に重要なのです。
ところが、ハンドメイド作家さんの多くが、このSEO対策を正しく行っていません。その結果、自分のショップが検索結果に埋もれ、見つけてもらえず、売れないという状況に陥ってしまいます。
検索エンジンの仕組み
検索エンジンは、AI(クローラー)を使ってインターネット上のページを巡回し、情報を収集しています。そして、その情報をデータベースに登録することで、検索結果に表示できるようにしているのです。
このデータベースは、例えるならば「大きな倉庫」のようなもの。イヤーカフはイヤーカフの棚、ネックレスはネックレスの棚、ブーケはブーケの棚といった具合に整理されています。
適切なSEO対策を行わなければ、検索エンジンのデータベースに自分の商品が正しく登録されず、検索結果に表示されにくくなってしまいます。そのため、「ネットショップを開設すれば自然と売れる」と考えている方は、思うように売上が伸びずに苦労することになるのです。
こうした状況を避けるためにも、SEO対策を行い、検索結果にしっかり表示されるように工夫することが大切です。
SEO対策のポイント
それでは、どのようにすれば検索上位に表示されるようになるのか、具体的な方法をお伝えします。
1. 商品名にキーワードを入れる
検索エンジンのAIに適切に認識してもらうためには、商品名の最初に重要なキーワードを入れることがポイントです。
例えば、「イヤーカフ」を販売する場合、「シンプルでかわいいイヤーカフ」ではなく、「イヤーカフ シンプル かわいい」のように、検索されやすいキーワードを前に持ってくるように意識しましょう。
2. 商品説明文にキーワードを散りばめる
商品説明文にも、検索されやすいキーワードを自然な形で入れることが大切です。
例えば、イヤーカフの説明文であれば、「このイヤーカフはシンプルなデザインで、どんなファッションにも合わせやすいです」といった形で、無理のない範囲で「イヤーカフ」というキーワードを複数回使用することが効果的です。
こうしたSEO対策をしっかりと行うことで、あなたのネットショップが検索結果の上位に表示されやすくなり、より多くのお客様に見つけてもらえるようになります。
SEO対策を理解し、実践することで、「埋もれた商品」から「見つけてもらえる商品」へと変えていきましょう。
4.まとめ
今回は売れないハンドメイド作家の3つの原因についてお話しました。
- 売り方が分からない
- 写真のクオリティが低い
- 商品が埋もれている
これらの問題を解決しないままでは、せっかくの素敵な作品も売れにくくなってしまいます。今回お伝えした対策を実践し、売れるハンドメイド作家を目指しましょう。
わたしはハンドメイド作品を求めている人にしっかり届けられる作家さんを増やしたいと考えています。あなたの作品を多くの方に知ってもらい、仕事として成り立たせるためにも、ぜひ今回の内容を活かしてみてください。
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