資格取得後集客に困ったらこれ！初心者講師が最初に知っておくべきこと
今回のテーマは「資格取得後集客に困ったらこれ！初心者講師が最初に知っておくべきこと」。
せっかくハンドメイドの資格を取ったのに、いざ始めようと思ったら「集客の壁」にぶつかってしまう。そんな悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
普段はネットショップでの販売についてお話ししているわたしですが、今回は前回に引き続き、特別なゲストをお招きしました。
お越しいただいたのは、自宅教室集客コンサルタントであり、フラワーアレンジメント教室を主宰されている栗山未希先生です。
10年来の生徒さんに今も愛され続けている人気教室を運営する栗山さんに、「初心者講師が最初にやるべきこと」についてじっくりお話を伺いました。
資格は取れたけど、どうやって人を集めたらいいのか分からない。そんな悩みを抱えている方にこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。ぜひ最後までご覧ください。
資格取得前から自宅教室をスタートした栗山さんが語る「最初にやるべきこと」とは
栗山さんが講師としての活動を始めたのは2013年。当時流行していたコサージュをハンドメイドで作り、ヤフオクで販売したのがきっかけでした。その後、SNSを活用しながらウェディングブーケの販売をスタート。これが教室の開講へとつながっていきます。
「ブーケって自分で作れるんですね！」という驚きの声をたくさん受け、自然と「作りたい」という人たちが集まるようになったといいます。ブーケは高度な技術が必要と思われがちですが、「初心者でも作れる楽しさ」を丁寧に伝えるスタイルが、多くの生徒さんの支持を集めています。
栗山さんは、なんと資格を取得する前に教室をスタートされたという珍しい経歴の持ち主。ご縁が重なり、「教えてほしい」という声をきっかけに教室を開くことになったそうです。
一方で、多くの方が「資格は取ったけど、集客の方法がわからない」と悩みがち。栗山さん自身も、最初はSNSや集客を意識しておらず、「もっとこうしておけばよかった」というポイントがいくつかあるそうです。
だからこそ、今回は初心者講師の方に向けて、「資格取得後に迷わずスタートを切るためのヒント」をご紹介します。
講師デビューの近道は「カルチャースクール」での経験から
講師としての最初の一歩を踏み出すなら、カルチャースクールで講師デビューを果たすのがおすすめです。これは、10年以上教室を運営している栗山さんが「最短で実績を積むための方法」として、強くおすすめされています。
カルチャースクールとは、主に社会人を対象に、趣味や教養、技術を学べる講座を提供している施設のこと。たとえば「NHKカルチャー」や「カルチャーセンター」といった名前で、デパートの上階などで運営されていることが多く、都市部はもちろん地方にも多数存在します。
登録は意外と簡単！資格取得直後でもOK
意外と知られていないのが、カルチャースクールは講師登録のハードルが低いということ。資格を取ったばかりの方でも、専門分野を活かしてすぐに講師登録できます。つまり、「実績ゼロ」の状態から脱しやすく、自信を持って次のステップへ進む土台がつくれるのです。
よく「まずは家族や友人に教えてみる」といった話を聞きますが、それだけでは本当の意味での教える経験にはなりません。
カルチャースクールでは、まったくの他人にレッスンを行うため、実践的な指導スキルや対応力が自然と身につきます。これは、今後の教室運営や集客にも直結する大きな経験になります。
カルチャースクールに講師登録するには？２つの方法をご紹介
カルチャースクールで講師を始めるためには、まず「講師登録」をする必要があります。その方法には主に２つのパターンがあります。
① 飛び込み営業でアプローチする
１つ目は、自分からカルチャースクールに連絡する「飛び込み営業」スタイルです。
具体的には、カルチャースクールの公式ホームページをチェックし、電話やメールで担当者にアポイントを取ります。事前に連絡をしておくことで、スムーズに話が進みやすくなります。
「少し勇気がいる」と感じる方もいるかもしれませんが、自分の講座内容を伝えるよい経験にもなります。
② 紹介を通じて登録する
もう１つの方法が、知り合いの紹介を通じて登録するパターンです。じつはこのルートを活用する方も多く、栗山さんもこの方法で講師登録をされたといいます。
「カルチャースクールで教えたい」と周囲に話しておくと、意外なところから「じつはわたしもやってたよ」「知り合いが講師やってるよ」といった情報が入ってくることもあるのだそう。
まずは身近にいるハンドメイドの先生や、すでに活動している方に相談してみましょう。
打ち合わせのときの服装は？意外と大事な第一印象
カルチャースクールの担当者とアポイントが取れ、実際に打ち合わせをすることになったら気になるのが「服装」ですよね。基本的には、教室業にふさわしいオフィスカジュアルな装いがおすすめです。
カッチリしすぎたスーツスタイルよりも、清潔感と親しみやすさ、おしゃれ感のある服装を心がけましょう。カルチャースクールでは、教える内容だけでなく人柄や雰囲気も重視されます。第一印象も大切な「講師デビュー」の一歩として、ぜひ意識してみてください。
講師登録後は「単発講座」からスタートしよう！
初めての講座づくりにおすすめなのが、１回きりの「単発講座」から始めること。まずは小さな一歩を踏み出すことで、無理なく講師デビューを果たせます。
カルチャースクールでは、講師登録後に担当者と打ち合わせを行い、「どんな講座にするか？」を一緒に企画していきます。こちらから「こんなレッスンをやってみたいです」と提案し、それをもとに内容や日程、開催形式などをすり合わせていく流れです。
講座として採用されれば、ホームページやチラシに掲載され、いよいよ講師としての第一歩がスタートします。
テーマに悩んだら、担当者の方に相談も◎
「どんな講座にすればいいか分からない……」と不安に思う方もいるかもしれませんが、心配はいりません。カルチャースクールの担当者は、講師初心者にとって頼もしい味方になってくれます。
「このジャンルはすでに講師が多いけれど、こちらのジャンルは空いているのでおすすめですよ」といった提案をしてくれるのだそう。遠慮せず、気軽に相談してみましょう。
単発講座が好評なら、レギュラー講座への道も
単発講座は、受講者の反応や集客の様子を見ながら進められる「お試しレッスン」でもあります。もし講座が好評で継続希望の声が多ければ、レギュラー講座への昇格も夢ではありません。
つまり、単発講座は講師としての最初の１歩。小さなスタートが、将来の安定した教室運営へとつながる大きなチャンスになるのです。
「カルチャースクール講師」の実績は大きな強みになる！
栗山さんは「自宅で教室をやっています」というよりも、「〇〇カルチャースクールで講師をしています」と伝えるほうが、信頼感がぐっと増すと語ります。
実際に、「カルチャースクールの講師をしている」という実績はお客さまの信用につながるとても大きな強みになるのです。
これは、ハンドメイド販売でいう「百貨店の催事に出ていた」と伝えると信頼が高まるという事例に似ています。個人での活動も素晴らしいですが、知名度のある場所に関わっていると、「すごいね！」と評価が高まりやすいのです。
栗山さんご自身も、講師経験ゼロの状態から自宅教室をスタートされました。カルチャースクールに講師登録している知り合いに声をかけて、紹介という形で担当者とつながったのが最初のきっかけです。
そこから話が進み、なんと３ヶ月連続で講座を開催できるチャンスをもらうことができたといいます。
栗山さんが担当したのは、季節に沿った内容の３回連続講座です。たとえば10月は「キャンドルの中にお花を入れる講座」、11月は「クリスマスリース作り」、12月は「お正月飾り制作」など、月ごとにテーマを変えて構成されました。
このように、参加者が毎月通いたくなるようなカリキュラムを組むのも、通い続けてもらうポイントのひとつです。
初回の参加者は３名。そこから人とのつながりが始まる
栗山さんの最初の講座は３名の受講者が参加しました。３人という小規模でも、「すごく緊張した」と話されています。しかし、３ヶ月連続で会ううちに、少しずつ関係性が深まり、最終日にはお菓子をいただいたりと心温まる交流が生まれたそうです。
講師業の魅力は、こうした人とのつながりにもあります。最初は不安でも、少しずつ仲間や応援してくれる生徒さんが増えていくのです。
たった３人の受講者から始まった講座が、継続講座に育ち、信頼と実績を築いていった栗山さん。「カルチャースクールは、講師として最初の一歩を踏み出すのにぴったりの場所ですよ」と語ってくれました。
まとめ
今回は自宅教室集客コンサルタントであり、フラワーアレンジメント教室を主宰されている栗山未希先生に「初心者講師が最初にやるべきこと」についてお話いただきました。
せっかく資格を取ったのに、どうやって生徒を集めたらいいのか分からない……。そんな悩みを抱える方に知ってほしいのが、カルチャースクールでの講師デビューという選択肢です。
実績ゼロの状態でも挑戦しやすく、担当者のサポートのもとで講座づくりができるため、初めてでも安心して取り組めます。まずは単発講座からスタートすれば、好評であれば継続講座へとステップアップする道も開かれていくのです。
実際に、講師歴10年以上の栗山さんも「カルチャースクールから始めた経験が、今の人気教室につながっている」と語ります。初めての講座には３名の受講者からスタートし、人とのご縁や信頼を少しずつ積み重ねてきました。
「〇〇カルチャースクールで教えています」という実績は、SNSやホームページでも強力な信頼材料になります。講師としての第一歩を踏み出す場所として、カルチャースクールはまさにうってつけの舞台なのです。
講師として最初の１歩がなかなか踏み出せずにいる方は、ぜひお住まいの地域のカルチャースクールについて調べてみてくださいね！
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