ハンドメイド販売の注意点!利益を確保した商品価格の付け方

今回は「ハンドメイド販売の注意点!利益を確保した商品価格の付け方」についてお話します。ハンドメイド販売で利益を確保するためには、適切な商品価格の設定が欠かせません。しかし、「価格設定が難しい」「売上が思うように伸びない」と悩む方も多いのではないでしょうか。4つのステップを実践するだけで初心者の方でも簡単に価格設定ができる記事になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

1.販売する商品の市場価格を調べる

まずは販売する商品の市場価格について、価格調査を行いましょう。

そもそも価格調査って?

価格調査は、製品やサービスの最適な価格を知るための方法です。ターゲットになる市場に質問をして、消費者や企業がどのくらいの価格であれば購入に至るのか、または製品にどれほどの価値があるのかを理解する必要があります。

Goodleショッピングで商品を検索しよう

市場価格のリサーチにはGoogleショッピングの活用がおすすめです。販売する商品のキーワードを入力することであらゆる販売サイトのなかから関連性の高い商品が表示されます。

たとえば「イヤーカフ」と検索すると、販売されているイヤーカフがずらっと出てきます。商品価格の相場が一目でわかるのです。検索上位に人気商品が表示されるので、上から30個ぐらいの商品の価格をチェックしましょう。

人気商品に上がっている30個から平均価格や最安値・最高値を把握できます。「商品が売れない」と悩んでいる人ほど、実は調査不足であることが多いのです。「売れている人の価格設定を学ぶ」ということが大きな1歩に繋がります。

2.市場価格を松竹梅価格に振り分ける

次は、松竹梅の法則に基づいて価格を3つに振り分けましょう。

価格設定に効果的な「松竹梅の法則」とは?

聞いたことがない方も多いと思いますが、実は「松竹梅の法則」は私達の生活に深く馴染んでいます。松竹梅の法則とは、段階の違う3つの選択肢があるときに、真ん中を選ぼうとする心理効果のこと。

  • :最安値(3,000円以下)
  • :市場価格の平均値(5,000円程度)
  • :最高価格(10,000円以上)

たとえばお寿司屋さんでメニューが「松」「竹」「梅」の3つに分かれているとき、ついつい真ん中の価格帯である「竹」メニューをを選ぶという方が多いのではないでしょうか。

このような心理を活用し、商品やサービスの内容に応じて800円、1000円、2500円というように価格を振り分ける手法を松竹梅価格戦略といいます。

この松竹梅の法則に基づいて価格を3つに振り分ける際に、ステップ1で説明した市場価格の調査が大いに役立ちます。

Googleショッピングで上位30個に上がった商品の平均価格、最高値、最低値を参考にしながら販売する商品を「松」「竹」「梅」の3つの価格帯に振り分けてみましょう。ポイントは、1番売れやすい「竹」の利益率が高くなるように設定することです。

3.原価を正確に計算する

次に、原価を計算しましょう。

原価計算とは?

原価計算は、商品やサービスを提供する際にかかるコストを算出するプロセスです。具体的には商品を製造・仕入れする際の原材料費や人件費、製造費用、運送費など、直接的および間接的なコストをすべて計算し、商品1つあたりの製造費用を求めることを指します。

商品がたくさん売れても、原価が販売価格を上回ってしまうと利益を出すことはできません。つまり、利益を確保するためには、商品の原価計算が欠かせないのです。しかし、正しい計算のやり方が分からずあいまいになっている方も多いのではないでしょうか。

そこで、原価を「材料費」「工賃」「包材費」「配送費」の4種類に分けて正しい計算方法を説明します。

  • 材料費

まずは商品1つあたりにかかる材料費を計算しましょう。

たとえばアンクレットを販売する場合、使用するワックスコードが1cm単位でいくらかを計算します。1cmあたり0.06円のコードを31cm使用する場合、1本でかかるコードの材料費は0.06円×31cm=1.86円です。

また、100粒で616円のビーズを購入した場合、1粒あたりの単価は616円 ÷ 100粒 = 6.16円です。このビーズを15粒使用する場合、6.16円 × 15粒 = 92.4円となります。

このように、使用するすべての材料の1つあたりにかかる費用を計算し、それぞれを合計した金額を材料費として記録しましょう。ここで重要なのは、1円未満の単位まで正確に計算することです。

  • 工賃

次に工賃を計算しましょう。工賃とは、製作にかかる時間を時給換算したコストのことです。計算する際は、住んでいる地域の最低賃金を基準にします。都道府県ごとの最低賃金は厚生労働省のホームページで確認できますので、ぜひ一度チェックしてみてください。

たとえば最低賃金が時給1,000円の場合、1時間あたり1,000円のコストが発生します。これを製作時間に合わせて計算しましょう。1つの商品を作るのに30分かかる場合、時給1,000円の半分、つまり工賃は500円です。

このように製作時間から工賃を計算してみると、時間コストが意外と大きな割合を占めていることがわかるかもしれません。工賃は価格設定の重要な要素ですので、しっかり明確にしておきましょう。

  • 包材(パッケージ含む)費

商品につける台紙やラッピングの箱などの包材費の計算も重要です。この包材費には商品を配送するために入れる封筒やダンボールなどのパッケージも含みます。

(例)

  • 商品の台紙:1枚24.59円
  • プチプチ:1枚11円
  • シール:1枚6.533円

これらを合計すると、42.123円が梱包資材費となります。シールやラッピング材などは、品質を保ちながらもコストを抑える工夫が大切です。シールをスタンプに置き換えるなど、資材費を見直すことで経費削減につなげることができます。

  • 配送費

商品を発送する際にかかる配送費も明確にしておきましょう。サイズや重量に応じて最適な配送方法を選ぶことが大切です。

3cm以内の薄い商品であれば、クリックポスト(送料185円)が適しています。厚みや重さがある場合は、レターパック(送料520円)やゆうパックが候補となります。

ゆうパックは、重さやサイズによって料金が異なりますが、25kg以下の商品では他の運送会社よりもお得な場合があります。

商品の配送方法を選ぶ際には、必ず追跡可能な手段を利用しましょう。追跡不可の配送方法はトラブルの原因となり、ビジネスには適しません。また、梱包の工夫によって厚みや重さを減らすことで、送料を削減できる場合もあります。

このように最適な配送手段を選びながら、配送費を計算してください。

「材料費」「工賃」「包材費」「配送費」の4つから原価を計算することで適切な価格設定や経営戦略の立案に役立ちます。また、無駄なコストを見つけ出し、効率的な経営を行うための改善点を見つけることもできるので、必ず商品1つあたりにかかる原価を明確にしておきましょう。

4.利益率を計算しよう

最後は利益率の計算です。ステップ2で振り分けた「松」「竹」「梅」の金額に、ステップ3で計算した原価を引きましょう。残ったものが利益です。

利益率ってどう設定すればいいの?

利益率の計算方法は以下の通りです。

  • 利益率 = 1 – (商品原価 ÷ 販売価格)

ネットショップを始める方やイベント出店を計画している方のなかには、利益率の設定に悩む方も多いのではないでしょうか。特に、出店料やネットショップの販売手数料など、場所やサービスによって発生するコストを考慮する必要があります。

これらの費用を差し引いても、しっかりと利益を確保できる価格で販売することが大切です。そのため、商品価格を設定する際には6割程度の利益を維持できる利益率を目指すことをおすすめします。

  • :(商品原価:90%)=利益10%の販売価格
  • :(商品原価:40%)=利益60%の販売価格
  • :(商品原価:20%)=利益80%の販売価格

ただし、梅商品など低価格帯の商品では、利益率が1~2割程度になることもあります。この場合、販売チャネルを選び、赤字にならない方法を取ることが重要です。

5.まとめ

今回ご紹介した4ステップを活用することで、市場の相場に適した価格設定を行いながら、しっかりと利益を確保することができます。感覚的に決めるのではなく、論理的な計算に基づいて価格設定を行いましょう。

最後までご覧いただき、ありがとうございます!
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