どういうこと?売れているハンドメイド作家は商品を作っていない

今回は「どういうこと?売れているハンドメイド作家は商品を作っていない」についてお話しします。
「作れば作るほど忙しくなるのに、売上は頭打ち…」
「制作に追われて、撮影もSNSも後回し」
そんな状態になっていませんか?
この記事では、売れている作家が”制作を手放す理由”と、ブランドを伸ばすための時間の使い方、そして制作を手放すための3ステップをわかりやすく解説します。
最後まで読めば、「何から手放せばいいか」「どう仕組み化すればいいか」が整理できる内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
売れているハンドメイド作家が「商品を作らない」理由

制作はモチベーションにもなるけど、成長を止める原因にもなる
ハンドメイド作家のモチベーションは、作ることにあります。好きなものを形にして、それを喜んでもらえる。これが何よりの喜びですよね。
でも実は、ハンドメイド作家を結果的に苦しめるのも、作ることなんです。
売れてくると作る量が膨大になってきます。
その数をこなすことができなくて、売上が頭打ちになったり、逆に作ることに追われるような気持ちになって、モチベーションを保てなくなってしまうからです。
「売るのが怖くなる」状態が一番危険
売ると自分が大変になると思ったら、売るということに前向きに挑戦することができなくなってしまいます。
これが一番危険です。
意外なのですが、制作を手放すのが一番大事だったりします。
「作ること=成長」ではない、制作を手放さない限りブランドは伸びない

「もっと作れば売上が上がる」は半分正解、半分落とし穴
多くの作家さんはこう思っています。
「もっとたくさん作れば売上が上がる」
「数をこなせば上達もする、もっと売れるようになる」
でも実際は違います。
作れば作るほど、いろんなことに手が回らなくなるからです。
作るほど、大事なことが後回しになる
minne・Creema・BASEで売るとなると、写真を撮って商品登録をしないと売れません。
その一番大事なお金を稼ぐ、商品登録をするための写真を撮るということが、忙しすぎて後回しになってしまいます。
そして次に宣伝です。
SNS更新が止まってしまって宣伝がおろそかになると、売れなくなっていきます。
販路開拓ができず「現状維持=衰退」に入る
minneだけじゃなくてCreemaもやってみようかな、BASEもやってみる。
Aというイベントに出てみたから、次はBとかCというところにも出てみようかな。
そういう時間をとることができません。
販路を開拓することができないから現状維持になっていきます。
現状維持は衰退です。
今よりも120%、150%アップするという成長率でやっていて、やっと現状維持が保てたりする。それぐらいハンドメイド販売は厳しい世界です。
こういった売るための時間が、日々の「作る」で時間を取られてしまいできない状態だと、今すごく調子がいいように見えて、1年後、2年後には売れなくなってしまう可能性があります。
売れている作家ほど「作る量を減らしている」本当の理由

商品ではなく「売れる仕組み」に時間とお金を使っている
売れている作家ほど作る量を減らしています。実はわたしもそうです。
何をやってきたかというと、商品ではなく売れる仕組みに、まず時間とお金を割くということをやりました。
日々わたしが作ればいいやというスタンスだと、この先がありません。
その時間は他の人に任せて、お店のトップであるあなたしかできない、ブランドを育てるという時間に使いましょう。
トップ(あなた)にしかできない仕事がある
①新作の企画
次の一手をしっかり作って、それを世の中に出していかないと飽きられてしまいます。
②売上目標の設定
年間の売上目標に対して12で割れば、毎月の売上目標が出てきます。10万円を毎月売るなら、具体的に何個売るかとか、そういうことを全部計画に落とし込んでいきます。
これをやらないと、後発組にあっという間に抜かれてしまいますよ。
③販路開拓
Creemaだけでいいのか、やっぱりminne・BASEにも出ようとか。売れる場所を増やすだけで売上というのは上がります。これは比例します。
「注文を受けて作る」は型が決まる=任せられる仕事
実は注文がきて作るのは、あなたでなくてもいいのです。
注文を受けて作るというのは、ある程度型が決まっています。
このように、器用な人で技術講習などを受けていればできるようなことは、あなたがやることではありません。
ですが、新たなお金を稼ぐ頭脳プレーはあなたです。
あなた以上にあなたのお店のことを思って、あなたのお店を成長させてくれる人はいません。そこはあなたがやりましょう。
制作を手放すための3ステップ

ステップ1|売れ筋商品を絞る
いろんなものを作ってみて、反応を見る期間は大事です。
だけど、在庫管理も煩雑になりますし、素材もバラバラだと経費もかさみます。
飲食店はサラダの具を、ピザのトッピングにも使い回しています。同じ限られた食材をうまく回して、複数のメニューを作っています。
わたしたちも、過去3ヶ月で一番売れたもの3つを軸にして、その系列商品だけ増やしていきましょう。
素材を共通化してムダな仕入れを減らせば、経費も削減できます。
ステップ2|制作を仕組み化する
徐々に手放す工程を決めていきます。いきなり何も作りません、というのは難しいからです。
①下準備から始める
わたしの場合、紐を30cmに切るとか、そういう作業から家族にお願いしました。「この緑色の紐を50本作ってください」と依頼していきました。
わたしじゃなくてもいいんだなということが、体感としてわかってきます。
②パーツ制作を任せる
次は、タッセルなど時間がかかるパーツです。写真に撮って、作り方のコツを文章にした資料を作って、ハローワークで内職雇用を募集しました。1個50円60円で買い取る形です。
③完成品制作を丸ごと任せる
最後は、丸ごと完成まで作ってもらいます。商品自体を、誰か他の人でも作れるレベルに下げたりもしました。
ステップ3|仕組みづくりに時間を使う
撮影から登録、SNS宣伝まで。
この一連の流れをスムーズに回せるように固定していきます。
どういう順番に写真を並べるか、どういう商品名で商品説明文をつけるか、全部マニュアルにまとめます。
誰でも同じクオリティで作業ができるようにしましょう。
あなたの時間は、仕組みを育てる仕事、ブランドを育てる仕事に使います。
制作を手放すことに罪悪感はいらない

技術レベルを少し下げても、売上は作れる
技術のレベルを下げたからといって、売れないわけでは決してありません。
わたしはレベル感を下げても、年商を1,000万、2,000万と、ハンドメイド商品5,000円程度のアクセサリーで積み上げることができました。
生産体制を整えることができ、わたしが売ることで、「作る」という負荷がわたしにかからない状況を作り出したのです。
「自分が作る前提」は、未来の売上を止める
手放すことに罪悪感を感じる必要はありません。
あなた以上にあなたのお店の売上を伸ばしたいと思っている人は誰もいません。そこはトップであるあなたがやるしかないんです。
反対に、ものづくりがしたい人は、山のようにいます。
普通の小売業は分業が当たり前
わたしたち作家は、自分が作って自分で売るという意識がすごく強いのですが、これが足を引っ張ります。
たとえば100円ショップは、一人のデザイナーが全部考えて全部作っていますか?
違いますよね。
それぞれに分業体制が敷かれているから、あれだけの商品数、あれだけの店舗数を回すことができるのです。
そういう考え方を、わたしたちも持つ必要があります。
分業したらこうなる、売れているブランドの6つの流れ

分業で回す6ステップ例
今現在のLa siesta HolidayShop(ラシエスタホリデーショップ)、わたしのお店は、こういう分業体制で回しています。
1. 新作デザイン(トップ)
新作デザインは、わたしがやっています。
2. サンプル/増産(生産スタッフ)
サンプル制作と在庫作りは、生産スタッフが担当します。イベントに出るから20個作ってとか、そういうのは全部わたしはやっていません。
3. 商品撮影(スタッフ)※着画は本人でもOK
商品撮影は、わたし以外のスタッフが撮影しています。ただ着画撮影は、わたし自身がモデルになってやっています。
4. ページ作成(デザイナー)
写真をデザイナーに渡して、ページづくりをマニュアルに沿ってやってもらっています。
5. 商品登録(登録スタッフ)
出来上がった画像を商品登録するスタッフがいます。商品名や商品説明文の注意書きもマニュアル化しています。
6. SNS宣伝(SNSスタッフ)
できたてほやほやのページを、SNSで宣伝するスタッフもいます。
大まかに6個のステップです。これを全部わたしがやってはいません。
最低限わたししかできないところ、わたしがやることで価値があるところにだけ時間を割いています。
このようにお店は経営すると考えた方がいいです。
まとめ

ここまでの内容を整理します。
・売れているハンドメイド作家は、制作を手放してブランドを育てる時間を確保している
・作ることに追われると、撮影・SNS・販路開拓が止まり、1〜2年後に失速しやすい
・伸ばすためには、売れ筋を絞る→制作を仕組み化→仕組みづくりに時間を使うの3ステップが有効
・トップであるあなたにしかできないのは、「売れる仕組み」を作ること
売れてくると、本当に手が回らなくなります。
だからこそ今のうちから、こういう考え方を持っておくと、たくさん売れて注文が殺到したときに、人にお願いするんだという機転が利きます。
ぜひそう思ってやっていただきたいです。
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