ブランドイメージの構築とロゴデザイン〜ハンドメイド物販スクールセミナーレポート〜

今回は「ブランドイメージの構築とロゴデザイン」についてお話をします。

2024年11月23日、「ハンドメイドブランドのロゴ作成講座」を開催しました。


この講座では、ブランドコンセプトの考え方をはじめ、ロゴに使うフォントやシンボルマークの選び方、カラー配色の基本、Canvaを使った作成方法、さらにはブランド名の特許調査やドメイン取得など、ブランドとしての土台を整えるために必要な知識をお伝えしました。

「ロゴがしっくりこない」「なんとなくで名前やデザインを決めてしまった」そんな悩みを持つ作家さんにとって、今後の活動にすぐ役立つヒントが満載です。

ブランド作りに一歩踏み出したい方、自分らしいブランドを確立したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

Canvaの使い方

ロゴデザインの作成にあたって、受講生の皆さんにおすすめしているのが、無料のデザインツール「Canva(キャンバ)」です。

操作が直感的でわかりやすく、デザインが初めてという方でも手軽におしゃれなロゴを作ることができます。

まずは、Canvaのアカウント作成から始めましょう。

講座内では、実際にCanvaを操作しながらロゴ作成の手順を一つひとつ丁寧に解説しました。

「パソコンが苦手」「デザインはよくわからない」と不安に思っていた方も、受講後には「これなら自分でもできそう」と前向きな感想を寄せてくださいました。

ブランドコンセプトに基づくロゴ作成

ロゴを作る前に、まず意識してほしいのがブランドのコンセプトです。

「なんとなく商品に合いそうだから」と感覚で決めるのではなく、ブランドが持つ世界観やイメージを軸にデザインすることが大切です。

この講座では、ロゴづくりのスタートとして、以下の2つの視点から考えていくことをお伝えしました。

ブランド名の選び方

① ブランドイメージに合う言語で ブランド名を決める 

② 将来の商品に合わせるために コンセプトから考える 

① ブランドイメージに合う言語で名前を決める


ブランド名を決めるときは、ブランドが目指すイメージに合った言語や雰囲気を選ぶのがポイントです。
たとえば「ハワイ語」は癒しや自然を、「フランス語」は高級感や洗練を連想させます。

  • ハワイ語の例:「Aloha Bliss」→ 南国リゾートや癒しを想起
  • フランス語の例:「Maison de Luxe」→ 高級感とエレガンスを演出

講師自身は、旅先の空気感をもとにスペイン語で「La siesta(ラ・シエスタ)」というブランド名を選びました。

言語や土地のイメージから考えると、ブランド全体の世界観に統一感がでます。

② 将来の商品に合わせるために、コンセプトから考える

ブランド名やロゴを考えるとき、今ある商品をベースにしてしまう方が多いですが、“今ある商品”ではなく“コンセプト”から考えるのがポイントです。
商品が変わっても、想いや世界観がブレなければロゴは使い続けられます。

 たとえば、

  • 木工商品なら木をモチーフにしたイラスト
  • ハーブを必ず使うなら、ハーブのイラストをモチーフに

といったように、商品そのものではなく、「根本の想い」や「大切にしているもの」をベースにロゴのモチーフを選ぶと、一貫性が出てきます。

Canvaで作成する際の注意点

ロゴはCanvaで手軽に作れますが、無料素材(イラスト)を使った場合、商標登録はできません。

作成したロゴを商標登録をする利点としては、ブランドを保護できるほか、Amazonでのブランド登録にも役立ちます。

ブランド名の確認と特許調査

ブランド名が決まったら、同じ名前で活動している人がいないかを確認しましょう。
まずチェックしたいのが特許庁のデータベースです。

あわせて、ムームードメインなどのドメイン検索サイトで、ブランド名のドメイン(例:◯◯.com)が取得可能かを調べておきましょう。
BASEなどでネットショップを作る場合、ブランド名がそのままショップのURLになります。重複がないかを確認しておくと安心です。
(※minne・Creemaなどのモール型サービスではURL指定不可)

ブランド名のドメイン取得するのがおすすめ

取得可能であれば、ブランド名+「.com」「.jp」「.net」などのドメインを取っておくのがおすすめです。

年間1,000円〜取得可能で、自社サイトのURLやメールアドレスとして活用することで、よりお店らしい印象を与えることができます。

例:

URL → http://www.lasiesta-holidayshop.com

メールアドレス → info@lasiesta-holidayshop.com

特に海外展開を視野に入れる場合は「.com」がおすすめ。フリーメールより信頼感があり、プロフェッショナルな印象を与えられます。

実例:La siesta Holiday Shop

講師旅先の空気感から「La siesta(スペイン語で“昼寝”の意味)」をブランド名に選定。

ただし、同名のハンモックメーカーがあったため、「Holiday Shop」を組み合わせて命名しました。

「ビーチで寝転がって、昼寝を楽しむような時間を過ごしてほしい」そんな想いを込めたブランド名です。

このように、ブランド名を決めたら「使えるかどうかの確認」と「ドメイン取得」までが一連の流れとなります。

ロゴの作成と配色

ロゴは単に「おしゃれ」なだけでなく、ブランドの世界観や信頼性を視覚的に伝える重要な要素です。

ロゴ作成の公式

ロゴは主に、
フォント(書体)+シンボルマーク(図柄)+カラー(配色) の組み合わせで構成されます。

この3要素のバランスが整っていると、視認性が高く印象に残るロゴになります。

  • フォントとシンボルマークの雰囲気や太さは統一感を持たせる
    たとえば、やわらかい雰囲気のフォントには曲線的なシンボルを合わせると違和感がありません。
  • アクセサリーなどのサブワードを添えると、ブランドの業種が伝わりやすくなります
    例:「〇〇 accessory」「〇〇 works」など。

ロゴの作成手順

① ブランドイメージに合ったシンボルマークを探す

ロゴのシンボルマークは、ブランドの「顔」となる大切な要素です。
ひと目でブランドの世界観を伝えられるよう、イメージに合うモチーフを選びましょう。

講座では、Pinterestを活用しての検索をおすすめしました。
「tree logo」「shell icon」など、具体的なワードで検索し、イメージに近いデザインを保存フォルダに集めておくと、後の作業がスムーズです。

イニシャルを使ったロゴも人気です。ブランド名の頭文字を活かして、印象的なマークにする方法もあります。

なお、シンボルマークは必須ではありません
文字だけでも、世界観が伝わるロゴは作れます。大切なのは、自分のブランドらしさを表現できているかどうかです。

② カラーが与える印象を学ぶ

色は、私たちの感情や印象に大きく影響を与える要素です
ロゴやブランドデザインにおいて「どんな色を使うか」は、ブランドの第一印象を大きく左右します。

たとえば、赤は情熱的で動的な印象を与えますが、「リラックス」を表現するには不向きです。
自分が伝えたいブランドの世界観と、色が持つイメージが合っているかを意識しましょう。

色が持つ代表的なイメージ

  • 赤:アグレッシブ・エネルギッシュ
  • オレンジ:食欲・温かさ
  • 黄:明るい・注意・軽快
  • ピンク:幸福・やさしさ・女性的
  • 青:知的・冷静・誠実
  • 緑:自然・安心・リラックス
  • 紫:神秘的・上品・エキゾチック
  • 茶:ナチュラル・落ち着き・素朴
  • 無彩色(白・黒・グレー):モダン・洗練・シック
イメージスケールでブランドカラーを選ぶ

この講座では、株式会社日本カラーデザイン研究所の「イメージスケール」を活用して、ブランドカラーを導き出すワークを行いました。

ステップ①

「言語イメージスケール」から、自分のブランドが伝えたい形容詞(イメージ)を選びます。
例:「ナチュラル」「爽やか」「クリア」など。

ステップ②

次に、「配色のイメージスケール」から、選んだ形容詞に合ったカラーゾーンを見つけます。この時点で「色の方向性」が定まり、ブランドの見せ方の軸ができてきます。

ステップ③

そのゾーン内から、実際に使うカラーを1色選びます。
My DIC Colorを使えば、DIC番号でカラーを明確化でき、今後のデザインにも便利です。

補足:

  • DICコードの Fはフランス系のカラー, Jは日本系のカラーです。ブランドのテイストに合わせて選ぶと効果的です。
  • HTMLカラーコード(Web用)や CMYK(印刷用)についても、用途によって使い分けが必要です。
ブランドカラーをCanvaに登録しよう

決定したブランドカラーは、Canvaの「ブランドキット」機能に登録しておくと便利です。
ロゴやショップカードを作成する際に、いつでも一貫したカラーパレットを使用することができます。

③ フォントが与える印象を学ぶ

フォントとは、文字そのものの形(デザイン)のことを指します。

このフォント選び一つで、ブランドの印象や伝わり方が大きく変わってしまうほど、ブランドデザインにおいて非常に重要な要素です。

フォントの種類と与える印象

明朝体(セリフ体)
クラシック・モード・高級感
伝統や上品さを伝えたいときに効果的

ゴシック体(サンセリフ体)
ポップ・カジュアル・親しみやすさ
インパクトを与えたいときにおすすめ

筆記体
エレガント・やわらかい印象ただし、筆記体だけでは視認性や印象がぼやけるため、明朝体やゴシック体と組み合わせることを推奨しています。

ブランドイメージに合うフォントを比較しよう

フォントの選定では、Canvaでブランド名を複数のフォントで書き出してみることをおすすめしています。並べて見ることで、ブランドのイメージに合うかどうかを視覚的に判断しやすくなります。

外部デザイナーに依頼する際のポイント

ロゴ制作を外部に依頼する場合は、使用したいフォントや色、雰囲気の参考画像などを具体的に用意して伝えることが大切です。

手描きでも構わないのでイメージスケッチを共有すると、完成度が高まります。

PNGとJPEGファイルの理解

ロゴを作成した後は、どのファイル形式で保存・使用するかを理解しておくことが重要です。特に「PNG」と「JPEG」はよく使われる形式です。

PNG画像の特徴
  • 背景が透明にできる(※Canvaでは有料版のみ対応)
  • ロゴやイラストなど、背景を透過したいデザインに最適
  • 画質の劣化が少ないため、繰り返し使用しても安心

→ 異なる背景にロゴを重ねたいときに便利です。

JPEG画像の特徴
  • 背景が常にある画像形式
  • 写真や風景画像など、リアルなイメージを表現したい時に適している
  • ファイルサイズを小さくできる(圧縮率を調整可能)

→Web掲載用や印刷物に使う写真におすすめです。

使用目的に応じて形式を選びましょう。ロゴは透明背景で使うことが多いため、基本はPNG形式での保存がおすすめです。

まとめ

ロゴ作成に取りかかる前に、ブランドの土台をしっかり整えておくことが大切です。
この講座では、以下のステップで進めてきました。

  1. ブランド名を決める
  2. ブランドコンセプトを考える
  3. フォントを決める
  4. シンボルマークを決める
  5. ブランドカラーを決める
  6. ロゴの下書きを作成する
  7. 外部に依頼する、または Canvaで自作する

「なんとなく」で作るのではなく、“想い”と“方向性”を言語化して形にすることが、伝わるロゴへの近道です。
ぜひ今回の内容を参考に、ご自身のブランドにぴったりのロゴを仕上げていってください。

この講座を受けた方たちからも、たくさんの気づきや前向きな声が届いています。

以下、参加者の感想を一部ご紹介します。

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